
幼い頃には既に新幹線が走ってて昼間の在来線には普通列車しかなく
絵本に載ってる「とっきゅうでんしゃ」は見れなかった当地。
そんな私の子供の頃に夢中になったのが貨物列車だった。
昭和50年代前半までの東海道は旅客列車は1時間1~2本なのに
貨物列車は3~4本は走ってたように記憶している。
当時既にコンテナ貨車もあったが私の好きなのは一般貨物で
黒い貨車ばかり40~50両もつなげて黙々と走る姿だった。
誰しも指差して数えたことをご記憶でしょう。
さて製品インプレッション第2弾はそんな黒貨車ワム60000。
前回と同じくアクラスというメーカーの製品である。
予約したのは去年の夏だと記憶してるが何故か発売が遅れに遅れ
ようやく昨日手にしたばかりである。
さっそく製品を見てみよう。
左にあるのは比較の為に並べてみたKATOのワム90000。
素人目には良く似た貨車だけど、値段はほぼアクラスの半額。
大手メーカーと新興メーカーの差が値段に影響してることは
確かだがアクラスもそんなことは百も承知で高価だけど納得できる
製品を目指したことが良く現れている。
KATO製品が質実剛健で細い手すりなどをほとんど車体と
一体成形しているのに対し細い真鍮線を駆使して全ての手すりと
妻板の解放テコまで表現してるのはお見事の一言。

床下にもこだわりが出ていてブレーキ配管、シリンダー、足ブレーキ
てこまで手間のかかる組立構造なのだ。
値段が高い分、KATO製より全てが上! かと言うとそうでもない。
さすがに1日の長があるのか走行モデルとして最も重要な性能は
KATOの方が1ランクも2ランクも上を行ってるのだ。
その要は車輪周り全てに及ぶ。
アクラス製は車輪の輪芯部をプレートタイプとスポークタイプに
付属部品で交換が出来るようになってるがそのせいか輪芯の
中心精度がやや悪く指で回してみるとわずかにブレがある。
(左右にもブレが出ている)
転がり性能もKATO製とは比べ物にならない。
またKATO製は2軸車ながら独特のサスペンション機構を搭載し
これが転がりの軽快感をいっそう際立たせているのだ。
性能も比較すればさすがに大手のKATOには負けるのだが
実際に走らせて影響のあるほどではない。
あくまでも重箱の隅をつついた時のわずかな差と言っていいだろう。
何よりも地味で脇役といった感のある(しかも昔の)貨車が
プラで量産されることは大歓迎なのである。
KATO製より高価だと言っても真鍮製の完成品など買えば
10倍はするしキットだって必要部品を揃えて塗装まで持ってくと
1万円は下らないのである。
で、今回は3両をお買い上げ! 1割引で1万弱。
出来れば・・・出来れば・・・
あと10両は欲しいんだけどね。
^^
ボーナスまであと一ヶ月・・
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