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2012_12
03
(Mon)10:32

初めてのお姉さん

日常の何気ない行動からふと昔を思い出すことがある。
つい2時間前のことだが29年前の自分のある日の事が
鮮明に浮かんできて懐かしい気持ちで一杯になった。


ランドリー

日曜日の朝に6年目を迎えた我が家の洗濯機がお亡くなりになった。
購入以来、これまでにも些細な故障を繰り返してきたが5人家族分の
洗濯で毎日3回は回して来た事を考えるとさすがに寿命だろう。

さっそく家電店で次の洗濯機を買ったのはいいのだが配送の関係で
家の届くのは火曜日の朝と言う事で月曜朝の洗濯分を持って
近所のコインランドリーに行くことにした。

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就職して5年間は寮生活をしていたので洗濯は自分でやっていた。。
ところが寮生の人数に対して洗濯機がとても少なくて週末はいつも
順番待ちをせねばならず、それだけで休日が終わることもあった。

それと当時手取り10万そこそこの月給で軽自動車1台と
3台のバイクを持っていたので生活はカツカツ状態で寮の近所にも
コインランドリーもあったのだがそちらへ回す金は無かった。

ところがある冬の週末、用事があって土日に洗濯している時間が
取れそうも無いので金曜夜仕事後に洗濯しようと思ったのだが
いつもの通り寮の洗濯機はフル稼働しており待ち時間も無い。
仕方なく近くにあるコインランドリーで済ませることにした。

さて着いたはいいけど管理人も居ないし客も居ない。
初めての利用なので使い方がよくわからず壁の説明書を
一生懸命に読んでいると次のお客が入ってきた。

25歳くらいと思われるロングヘヤーのキレイなお姉さんだ。
戸惑っている私を見てすぐに声を掛けて来た。

「〇〇(会社名)の寮生の方ですか?」

聞けばここに来る若い男は大抵はそうだという。
以前にも私のように使い方が解らず戸惑っていたと言った。
そしてお姉さんは優しく操作方法を教えてくれたばかりか
洗剤を忘れた私に自分の分を分けてくれた。

それから洗濯が終わるまでの1時間ちょっとの間、店内の
椅子に向かい合って座りいろんな事を話した。
たった今、偶然居合わせただけで名も知らぬ同士だが
話好きのお姉さんのおかげでつまらなくなるはずの待ち時間が
とても楽しい時間になった。

その場は洗濯の終了とともにお互い帰路に付き別れたのだが
しばらくはお姉さんのことが頭から離れず、時々はランドリー
に洗濯に行くようになったのだが、再会する事はなかった。

当時、仕事の為に実家を離れ、彼女と別れてまで始めた寮生活。
がむしゃらにやってきたので寂しくは無かったがどこか乾いていた。
そんな時に現れたホンのひとときの暖かい時間・・・・。

店内は暖房も無く、握り締めた自販機の熱いカンコーヒーだけが
頼りだったがお姉さんと話しているときは寒さを感じなかった。
人懐っこい笑顔と時々鼻を擽る香りが辛さを忘れさせてくれた。


いまお姉さんはどうしているんだろ?

たとえ再会しても、お互い解らないほど時間が経ってしまったが
生涯留め続ける大切な記憶として刻まれていることは確かだ。
心まで洗ってくれた、とある町のコインランドリーでの出来事。

そんなことを思い出し再確認した初冬の朝。
グルグル廻る洗濯機を見ながら一人ほくそ笑んでるオヤジを
通学中の女子高生が怪訝な顔をして覗いていった。




「確かにヘンだけどな」^^;

傍から見ればな。







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