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2012_05
06
(Sun)10:47

愛しのバーニシャ

バーニシャ

私の家は代々、三河筆の職人の家系である。
親父が早世した為に私に伝承する事無く途絶えてしまったが今も
その血を受け継いでいる影響なのか変なこだわりが強い。

例えばインレタを転写するときに使う画像のバーニシャという道具。
いつどこでいくらで買ったかは忘れたが四半世紀は使っている。
すっかり手に馴染んでこれ以外の道具で転写しようとすると脳が拒絶する。

そんなアホなアンタ! (^~^;)

と思われるかも知れない。
まだ小学生低学年だった頃、当時自宅にあった作業場で親父や祖父が
仕事をしているのを良く眺めていたのだが今でも忘れられない場面がある。

それは仕事を始めるときと終わるときは、とても大事そうに道具を
手入れしてから道具箱より出し入れしていたことだ。
子供ながらに「職人にとって道具は命」なんだと感じていた。

親父も祖父も子供がいたずらしたらいけない物だということを
口頭で言わずもその姿勢で子供に示していた気がする。
そんな空気を感じてか、それらの道具には一度も触ったことが無い。


私自身は現在に至るまで家族を養う道具を持つことはなかったが
模型趣味を持つことによって様々な道具工具を所有している。
値段には拘らないが、どれだけ自分に合っているか又は合わせる事が
できるかと言うことにDNAがやかましく訴えてくる。

実はこのバーニシャ、先月から行方不明になっていた。
狭い工房から一歩も出すことが無いので工作机の周りのどこかに
あるのは間違いないが雑然としているのもあってなかなか見つからない。

運転会の期日も迫ってきたので仕方なくボールペンや烏口で代用して
転写しようとしたのだが、どうしても上手くいかず無駄にインレタを
消費してしまって話にならんので作業がストップしてしまった。

不器用なのも理由のひとつだが ^^;

やはり体が長年かけて覚えた加減と言うのはその道具でしか出来ない。
意を決してご先祖様に願かけて半狂乱で捜索する事20分。
椅子の後ろの部品棚の奥からようやく見つかった。
机から落ちた後、転がって行ったのだろう。

さあ、運転会まで3週間ちょっとで20両以上のインレタ貼り開始です。
もちろん幹事としての準備もあるので実質使える時間はその半分。
ひたすら同じ作業を繰り返す苦行に気力が持つかどうか!


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C.O.M.M.E.N.T

工房5丁目さん

出来栄えの良し悪しを工具のせいには出来ませんね。^^

2012/05/07 (Mon) 07:33 | りゅーでん管理人 #- | URL | 編集 | 返信

道具は大事だよ。

 私も、工作で使うキサゲ、ピンセット、ノギス(デジタルになる前まで)は、自分専用か、いつも使っているのを必ず手にしています。違うものだと、なんとなく使いにくい。やっぱり職人なのかな!(その割には出来たものが上手くないのはナゼ?)

2012/05/06 (Sun) 23:23 | 工房5丁目 #- | URL | 編集 | 返信

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