天賞堂製 C58 プラとブラスの比較の続き
画像はブラス製の非公式側です。
さすがに高級製品だけあってボイラ周囲のパイピングも場所によって
線材の太さが使い分けてあり神経の行き届いた仕上がりを見せます。
動輪は天賞堂では90年代から始まった黒染め仕上げでバルブギヤは
メッキの光沢仕上げと現在まで続くブラス製品の流れを組んでます。

こちらは今回のプラ製品。
一見さほどの差が無いように見えますしパイピングも頑張ってはいますが
やはりアップでみるとややのっぺりした印象を受けます。
動輪は同じく黒染め仕様ですがブラス製品と比べると輪芯部の凸表現が?です。
前回の9600型では無かったのに製造上の都合なんでしょうか??
バルブギヤはブラス製と違って黒染めでメッキ仕上げに比べればこちらの方が
現役機っぽくて私は好きなのですが残念なのは全体的に薄っぺらく貧弱な印象です。
蒸気機関車の力強さを感じる最も大切な部分なのに残念です。
最悪なのがエキセントリックロッドとリターンクランクの連結部分
(矢印の先)中心ピンが細い上のにその周囲がオーバースケールなのでバルブギヤ全体の
薄っぺらさを更に強調してしまっています。
(ブラス製品と比べてみてください)実はこれ、バックマンの中国製アメリカ型にも見られる処理なのです。
このC58も中国製ですし設計・監修に同じ見解が採用されているのでしょうか?
9600型などのD型機と違ってエキセントリックロッドが短いので
よけいに間接部が強調されてしまいます。
交換可能な部品もありませんので目をつぶるしかなさそうです。
その4につづく・・・
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